地域コンテンツ研究会の出版物

『地域×アニメ』ロゴ

この本の概要

 地方や特定の地域を題材にしたアニメが多く発表されるようになり,そのファンが現地を訪れ,物語を追体験する聖地巡礼やコンテンツツーリズムがブームとなりました。こうしたことから,コンテンツの舞台となった場所を訪れるファンを取り込んで観光地化を目指す動きが全国各地で活発になっています。

 その一方で,こうしたファンや旅行者のニーズを必ずしも的確にとらえきれず,一過性のものに終わってしまったり,商業主義が全面に出過ぎてファンに見透かされてしまったりする例も数多く生じています。

 そこで本書では,迎え入れる側からの一方通行ではなく,地域/ファン/ステークホルダーの三者が一体となって地域とコンテンツの関係性を作っていく方向性について、実際の事例なども取り上げながら考えていきます。

商品情報

『 地域×アニメ:コンテンツツーリズムからの展開 』

書影

成山堂書店より2019年4月8日刊行

価格 2,600円(税別)

装丁・装画: 宇河弘樹(漫画家)

https://www.seizando.co.jp/book/7596/

https://www.amazon.co.jp/dp/4425931815/

ご案内チラシ


著者紹介(五十音順,★は編者)

富山県立大学 教養教育センター准教授。専門は労働法・スペイン地域研究・地域コンテンツ学。

北海道札幌市生まれ。北海道大学大学院法学研究科 博士後期課程単位修得満期退学。北海道大学外国語教育センター非常勤講師,釧路工業高等専門学校 一般教育部門准教授を経て,現職。

主な著作に「アニメ《舞台探訪》成立史:いわゆる《聖地巡礼》の起源について」(『釧路高専紀要』45,2011年),「労働者代表制度 ―― スペインからの示唆」(水町勇一郎+連合総研編『労働法改革』日本経済新聞出版社,2010年),「ワーク・ライフ・バランスって何?」(道幸哲也・加藤智幸・國武英生編『18歳から考えるワークルール[第2版]』法律文化社,2018年)など。

富山高等専門学校 一般教養科准教授。専門は日本近代文学・地域文化論・芸術学。

千葉県船橋市生まれ,福岡県宗像市育ち。北海道大学大学院文学研究科 博士後期課程歴史地域文化学専攻単位修得満期退学。藤女子大学文学部非常勤講師,富山商船高等専門学校教養学科講師,富山大学人文学部非常勤講師を経て,現職。

主な著作に「モーツァルトは誰のものか? ―― 《レクイエム》の間テクスト性」(網野公一・藤澤眞理・渡邉まさひこ編『モーツァルトスタディーズ』玉川大学出版部,2006年),「帰郷不能者たちの悲歌 ―― 水上勉『飢餓海峡』論」(押野武志・諸岡卓真編著『日本探偵小説を読む 偏向と挑発のミステリ史』北海道大学出版会,2013年),『近代文学と富山 ―― 若き日の源氏鷄太を中心に』(桂書房,2019近刊)など。

北海道大学大学院 文学院人文学専攻博士後期課程在学。専門はデジタルゲーム研究・現代メディア文化。

青森県野辺地町生まれ,北海道函館市育ち。北海道大学大学院文学研究科言語文学専攻修士課程修了後、現在に至る。

主な著作に「アンチ・聖地巡礼アニメ ―― 『天体のメソッド』論」(『層 映像と表現』,11,2019近刊)など。

広島国際学院大学 情報文化学部教授。専門は文化社会学。

兵庫県尼崎市生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科 博士後期課程単位取得退学(社会学専攻)。広島国際学院大学 現代社会学部講師・助教授・准教授を経て,現職。

主な著作に「広島におけるアニメーション文化の現状と課題」(『現代社会学』9,広島国際学院大学現代社会学部紀要,2009年),「コンテンツを通じた地域振興の取り組みの現状と課題 ―― 中国地域を中心に」10,広島国際学院大学現代社会学部紀要,2010年),「広島のアニメーション文化」(川上隆史・木本浩一・西村大志・山中英理子編著,『大学的広島ガイド』昭和堂,2012年)所収など。

甲南女子大学文学部教授。専門は日本語の文法史・文体史。

大阪府高槻市生まれ。大阪市立大学文学研究科 国文学専攻後期博士課程単位取得退学。西山短期大学講師、大分大学 教育福祉科学部助教授を経て,現職。

主な著作に「「属性表現」をめぐって ―― 「ツンデレ表現」と役割語との相違点を中心に」(『甲南女子大学研究紀要 文学・文化編』46,甲南女子大学,2009年),「女性キャラクターの言語表現」(『女子学研究』1,甲南女子大学女子学研究会,2011年),「役割語史研究の可能性」(『国語と国文学』93-5,東京大学国語国文学会,2016年)など。

富山大学 人間発達科学部教授。専門は日本近代文学。

石川県白山市生まれ。金沢大学大学院 社会環境科学研究科 国際社会環境学専攻修了。博士(文学)。石川県立高校教諭、愛知教育大学教授を経て,現職。

主な著作に「物語運用と物語能力 ―― 物語論再考」(『記号学研究』19,1999年),「暴力のテクスト ―― バブル前後のテロリズムと決断主義の位相」(『日本近代文学』82,2010年),「あまんきみこのメタフィクション ―― 『もうひとつの空』」(『解釈』703,2018年)など。

広島商船高等専門学校 流通情報工学科 准教授。専門は交通経済学・地域経済学。

兵庫県西宮市生まれ。名城大学経済学研究科博士号取得。博士(経済学)。広島商船高等専門学校助手・講師・助教授を経て,現職。

主な著作に『フェリー航路は自動車道路 ―― 瀬戸内海島嶼部の交通政策と地域振興』(成山堂書店、2010),『コンテンツツーリズム研究 ―― 情報社会の観光行動と地域振興』(岡本健編著,福村書店,2015年),「廃止対象JRローカル線の存続問題 ―― 三江線廃止問題から産業遺産,観光資源としての地域鉄道化を考察する」(『交通権』34,交通権学会,2017年)など。

甲南女子大学 文学部准教授。専門は日本近代文学・映像文化論。

北海道釧路市生まれ,札幌市育ち。北海道大学大学院文学研究科 歴史地域文化学専攻博士後期課程単位修得満期退学。博士(文学)。北海道大学大学院文学研究科助教、甲南女子大学文学部講師を経て,現職。

主な著作に「探偵とノスタルジアの視線――『獄門島』をめぐって」(中村三春編著『映画と文学 交響する想像力』森話社,2016),「メディアミックス ―― こういうのもあるのか」(山田奨冶編著『マンガ・アニメで論文・レポートを書く ―― 「好き」を学問にする方法』ミネルヴァ書房,2017年)所収。共編著に『日本探偵小説を知る 一五〇年の愉楽』(北海道大学出版会,2018年)など。

もくじ

Chapter 1: 地域コンテンツ学 事始め《序論》

Chapter 2: コンテンツツーリズムから地域コンテンツへ《総論》

Chapter 3: コンテンツと地域の関わり《総論》

Chapter 4: コンテンツの視点から《各論》

Chapter 5: 内発的発展をめぐって《展開》

Chapter 6: コンテンツツーリズムから地域コンテンツへ《実践》

Chapter 7: 内発的発展とコンテンツツーリズム《発展》



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